人気の琺瑯（ホーロー）鍋、どれがお勧め？

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新年あけましておめでとうございます。

今年も「美味しい！」をみなさんとご一緒できる一年にしていきたいと思います。

どうぞ、お付き合いください。よろしくお願いいたします。 

 

今年も年末は懐石料理屋さんでお節のお手伝いをして、大将の節を自分のお重にぎゅうぎゅう詰めにして神戸の実家に持ち帰りました。 毎年美味しく進化する大将の美しいお節は正に芸術。

兵庫の美味しいお酒といただきました。

 

さて、最近お教室でよく聞かれることがありまして、せっかくなので、こちらに書こうと思います。

 

それは、

「鋳物の琺瑯（ホーロー）鍋をひとつ買いたいんだけど、バーミキュラ （vermicular）とストウブ（STAUB）と ル・クルーゼ（Le Creuset）、どれがいいと思う？」

です。

実は私、鋳物鍋には大変ご縁があります。

バーミキュラは作り置きの本を執筆させていただいていますし、働いていたお店ではル・クルーゼもサイズ違いで使っていました。ストウブのオーバル（楕円型）も若い頃から家で使っています。

すなわち、この３ブランドのヘビーユーザーなのです。

自分で言うのもなんですが、これほど鋳物鍋を使う機会に恵まれるのも珍しいことだと思います。

そんな私が、この「どれがいいの問題」に端的にお答えするならば、

「どれも素晴らしいお鍋なので、どれを買っても後悔はしないと思う。」

です。

・・・面白くなーいという声が聞こえてきそうですが、これ本当。

煮込み料理や蒸し野菜を作っても、ご飯を炊いても、特定のブランドの性能が突出して良い悪いは正直ない気がします。

 

それでもこの３ブランドをあえて違いが出るよう言い表すとするなら・・・

 

• バーミキュラは日本のテクノロジー＆カスタマーサービスとサステナブルの追求
• ストウブはフランス料理の歴史が息づく重厚感。内側は全て漆黒仕上げのプロ仕様
• ル・クルーゼは調理器具に美しいカラーバリエーションを取り入れたキッチンの才色兼備

個人的な意見ですが。

 

で、結局どれがいいの？

うーん、

僅差なのですが、後発のジャパニーズブランドであるバーミキュラ に軍牌が上がるかなと、私はお伝えしています。

 

やはり研究熱心な後発のジャパニーズブランド、バーミキュラ で素材に火を入れると繊細に味を引き出してくれるような気がするのです。

 

合金の具合や構造のテクノロジーが、味にも反映されている、気がします。（曖昧な感想でごめんなさいなのですが・・・）

 

あ、琺瑯が傷んでしまったら、バーミキュラは お直し（有料）ができるのが本当にいいところ！

この手のお鍋を使ったことのある方ならばお分かりいただけると思うのですが、琺瑯の汚れが取れなくなったり剥げたりはよくあることで、どうしようかとなります。高かったし、お鍋としての機能には大きな問題はないし、捨てるのはもったいない・・・でも、この剥げたお鍋を使い続けるのも、毎回貧乏臭い気分になるなと。愛用すればするほど、よくあることです。

そんな時にこのバーミキュラ のお直しのサービスは、安くはありませんが、とても心強い。

気に入った物を長く使えますし、リペアで色も変えて新品のようになるので、重いお鍋はもう卒業かしらとなっても、若い方に気持ちよく譲ることもできます。

このサービスに、バーミキュラ ブランドの独自の理念が現れていると思います。ファンとして応援したいところです。

と、総合点ではバーミキュラ 推しではありますが…

 

ストウブ鍋の、中が漆黒で重厚感のあるお鍋で作る牛肉のワインはやっぱり美味しいし、煮込みし、栄える。 プロはストウブだな、なんて思う時もあります。

 

 

また、ル・クルーゼの少し軽やかなフォルムや優しい色合いのお鍋に、お料理って楽しいなと思わせてもらえることもあります。他のブランドに比べて実際に少し軽いようにも思います。

 

あとは、お値段ですよね。
バーミキュラ は基本的にセールはないので、買っても同じお値段です。他の２ブランドはセールもしますし、アウトレットにも入っているので、お得感を持って購入できるかも知れません。

「どのお鍋がいいのか」のまとめ：

• お鍋としての性能は、３ブランドで大きくは変わらない。

• 総合点ではやっぱりバーミキュラ 推し。 長く使うことを前提としたブランドの姿勢に安心感。 後発の日本ブランドの機能性が少し他をリード。

• デザインの好みや、お得なお買い物をしたい場合によっては、他の２ブランドも検討してみても。

と、色々と書きましたが・・・ 調理器具は使う方の感性や使い方、持った時のしっくり具合などが一番重要かと思いますので、ぜひ自分でもデパートなどで手に取って比較してみてくださいくださいね。

 

鋳物ホーロー鍋は確かに重いけれど、素材が美味しくなるので、私は大好きで愛用しています。 お教室でも楽しくお鍋談義したいですね。